【株式会社クラレ様】新規事業創出プログラムでの活用事例01

作成日: 21/10/31 03:00
更新日: 21/10/31 03:00

株式会社クラレ様(以下敬称略)では、新規事業アイデア創出のための実践型プログラム「チャレンジクラス」を展開しており、ビタリーが支援させていただいております。今回、本プログラムの参加者にお話をお伺いしました。

インタビュイー:株式会社クラレ 環境ソリューション事業部 飯沼寛子さん

インタビュアー: 株式会社ビタリー マーケティング責任者兼コンサルタント 土屋友美賀

※所属と内容は取材当時のものです。

ーチャレンジクラスに参加したきっかけを教えてください。

新しい製品やサービスの企画に取り組むことが好きで、これまでのキャリアでもそういった仕事に関わってきました。 新市場の開拓は、一人ではできません。さらに言うと、社内には様々なカルチャーや考え方を持つ方がいます。新しいことに挑戦したいという思いはある一方で、実践する上ではハードルを感じることもありました。 アイデアを企画するだけでなく実現につなげるために、提案や検証の方法を改めて学び、企画力アップにつなげたいと思ったのが、チャレンジクラスに参加したきっかけです。

また、チャレンジクラスは学びになるだけではなく、実際にそこからアイデアが具体化される、実践的なプログラムになるのではないかという期待感もありました。

ー実際にチャレンジクラスに参加して取り組んだことを教えてください。

チャレンジクラスでは、「説」というフレームワークを使ってアイデアを言語化しますが、私が検証している説の元となるアイデアは、他の事業部の方が作った説でした。 その説が検証フェーズに進むときにチームに参加し、その後、説をブラッシュアップした形です。私が説に盛り込んだ技術は、すでに社内に存在しているものではありましたが、販路の開拓が実現していませんでした。

技術として存在しているのに、あまり顧客展開につながっていない。クラレがたくさん持っている、そういった可能性のある技術を、チャレンジクラスで採用している説というフレームワークに当てはめることで、アイデアを顧客が求める付加価値に、ぐっと近づけることができました

イノベーター理論などを参考にした市場規模の算出、さらには顧客への提案を含めた検証にも取り組みました。もし私が一人でやっていたら、既出の市場規模をチェックして終わりだったかもしれません。説というアイデアフレームワークや具体的な検証プロセスが用意されていたこと、さらに加えてチャレンジクラスを運営する事務局に支援をしてもらったことで、大きな相乗効果がありました。

ーチャレンジクラスの参加によって得られた成果や、学べた内容を教えてください。

やはり、「知っていたつもり」だったアイデアの企画業務について、改めて学ぶことできたのは大きな収穫です。きちんと説の構造を作って、対象となる業務や財、既存の技術、そしてどういった結果が生まれるのかをしっかり考える。市場浸透の考え方も、今までに考えたことのない観点から整理することができ、すっきりスマートに、論理的に資料をまとめることができました。説が練りこまれていることで、顧客へも説明しやすく、かつ彼らにも響きやすかったです。「顧客がどういった点に興味を持ち、魅力を感じるか」という所をクリアにして進めることができました

既に市場で売れている製品でも、「なぜ売れているのか」が説明できていないことがあります。それが本当に合っているかどうかは市場からの解を待つしかありませんが、自分たちが整理・理解できているかどうかは重要だと感じます。

ー通常業務もある中で、なかなか大変だったのではないかと思うのですが、どういったモチベーション があって続けられたのでしょうか。

まず、業務負担は比較的少なかったと思います。 チャレンジクラスの事務局や説のツールのサポートがあるため、(資料の作成等ではなく)考えることに集中することができました。 また、やはりチャレンジクラスは実践型のプログラムだったため、参加者同士や事務局でフィードバックも協議しあって楽しく取り組むことができました。

ー今後のプロジェクトから得た学びをどのように活かしていきたいですか。今後の展望を教えてください。

飽きずに色々な新しいことをやっていきたいと思っています。今回は顧客への付加価値という観点でのアイデアでしたが、学んだ発想を使って、業務改善も考えていきたいです。 また、特に今後は、より顧客プロセスに踏み込んでいくような提案が求められると感じています。そういったものとつなげた新しいアイデアを考えたいですね。そういった観点も含め、今後もチャレンジクラスの取り組みにぜひ参加したいです。

株式会社クラレ

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